CRMを入れたのに、成果が出ない… そんなお悩みはありませんか? CRMを導入したのに、なぜ売上が増えないのか。 実は、多くの企業が「CRM導入=成果向上」と思い込み、ある落とし穴にはまっています。...
なぜあの会社は成果を出せるのか?成功企業に共通する“仕組み化”の秘訣
「成果が出る会社」と「出ない会社」は何が違う?
「なぜ、あの会社だけが成果を出せるのか?」
同じ業界、同じようなサービス、似たような営業体制。
それでも、ある会社だけが着実に商談を増やし、売上を伸ばしている-。
その違いは、CRMの導入有無や営業スキルではありません。
鍵を握るのは、「営業活動を仕組み化できているかどうか」です。
成果を出す企業は、誰でも再現できる“型”を組織として確立しています。
本記事では、その「仕組み化」の実践ステップを詳しくご紹介します。
仕組み化できていない企業が陥る
営業停滞パターン
営業成果を出している企業に共通するのは、営業を属人スキルに頼らず、再現性のある“仕組み”として設計している点です。
ここでは、そうした企業が実際に取り組んでいる営業仕組み化の3ステップを、具体的な実践内容とともに紹介します。
リストの整備が追いつかず、優先すべき顧客が見えない
ExcelやCRM・SFAなどに大量の見込み顧客データはあるものの、「誰が」「いつ」「どのような行動をとったか」が整理されておらず、今アプローチすべき対象が判断できない状態です。
その結果、温度感の低い顧客にも無作為にアプローチすることになり、時間も労力も無駄に消耗してしまいます。
ネガティブケース
・1年以上前に名刺交換しただけの相手に電話したが、担当者が異動していた。もしくは退職していた。
・すでに競合と契約済のリードに対して現状が把握できておらず、繰り返しアプローチしていた。
・資料請求後にすぐ対応すべき見込み客を1週間放置してしまい、他社が先に商談し成約が決まりかけていた。
顧客管理ルールが属人化し引き継ぎと分析ができない
担当者によって顧客情報の入力方法や管理方法がバラバラで、異動や退職の際にスムーズな引き継ぎができません。また、過去の営業活動を振り返り、何が成果に繋がったのか、何が課題だったのかを分析することも困難になります。
ネガティブケース
・前任者が「検討中」とだけ記載された顧客に対し、進捗や検討状況がまったく分からず対応が遅れてしまう。
・前任者の個人フォルダやメモ帳にしか情報が残っておらず、過去の提案内容や購買の判断基準が把握できない。
・商談内容がブラックボックス化し、社内で情報が共有されていないため、有益な現場の情報をマーケティング施策に活かせない。
活動が「動いているだけ」で改善に結びつかない
営業担当者は日々多くの架電や商談をこなしているものの、どの活動が成果に貢献しているのかが見えず、PDCAが回っていないケースがあります。成果に結びつかない施策が続くことで、ポジティブな変化が起きない状態も営業活動の停滞を起こしているパターンの一つです。
ネガティブケース
・毎週の営業会議で「先週は20件訪問しました」という活動の報告だけで、結果や学びが共有されていない。
・ウェビナー参加者に一律で同じメールを送り続けているが、反応率が落ちていても改善されない。
・成約や購入に至った理由・失注に至った原因が記録されず、次の戦略に活かせない。
成果を出している企業は何をしている?
営業仕組み化の3ステップ
成果を出している企業に共通するのは、営業を属人スキルに頼らず、再現性のある「仕組み」として設計している点です。
ここでは、そうした企業が実際に取り組んでいる営業仕組み化の3ステップを、具体的な実践内容とともに紹介します。
ステップ1
顧客情報を整備して「今、使える」リストを作成する
成果を出す企業は、まず営業活動の土台となる「顧客リスト」を整備することから着手しています。
単にリストを集めるのではなく、「誰に・いつ・どうアプローチすべきか」が判断できるよう、情報の質と構造を整えています。
- 名刺管理ツール・システム・フォーム・グループ企業や部署ごとリスト情報を一元化し、情報の鮮度を保つようルール化
- CRM上で「過去3ヶ月以内にWeb来訪や資料請求があった企業」をセグメント化してすぐに呼び起せる状態にする
- 役職/業種/購買関与度などのプロパティを整備して、スコアを付与して優先順位づけが可能な設計に
💡POINT:結果として、営業担当者が“迷わず動ける”状態をつくることで、初動スピードと商談化率が大きく向上します。
※実際に、パナソニックインダストリー株式会社様では、複数拠点・部門に散在していた顧客データを一元管理し横断的に分析できる基盤を整えたことで、営業活動の効率化と提案精度の向上を実現しています。
参照元:東洋経済 売上1.1兆円電子部品メーカー、営業DXの行方
ステップ2
顧客の見極めとアクションプランを明確にし属人化を排除
「どの顧客に、どのタイミングで、どの手段でアプローチするか」の判断が営業担当者ごとに異なると、組織としての成果が安定しません。
成果を出す企業は、営業プロセスの要所にルールを設け、担当者のスキル差に依存せず標準化された基準とアクションを整備することが大切です。
- 「温度感の高いHOTな見込顧客=直近7日以内に開封+複数回Webアクセス」といったスコアリングルールを設定
- 商談ステータスごとに、対応手段と目標アクション(例:初回接触→3営業日以内に再フォロー)を明文化
- テンプレート化された提案資料・トークスクリプトを用意し、新人でも即戦力化できる状態を構築
💡POINT:個々の営業の感覚ではなく、全体最適の行動を標準化することで組織全体の営業力が底上げされます。
ステップ3
活動と成果を蓄積して可視化→継続的に改善する
仕組み化の完成形は、営業活動の結果が「蓄積され、分析でき、次に活かせる」状態になっていることです。
成果を出している企業は、日々の営業データを定量的に記録し、成果を生んだ要因や改善ポイントを組織全体にフィードバックしています。
- 架電数・開封率・商談化率を自動レポート化し、週次で営業メンバーと共有
- 商談失注時に「理由選択+コメント入力」を義務化し、失注分析レポートを運用
- 月1回、トップ成績者による「成功事例のショートプレゼン」を実施し、ナレッジの横展開を推進
💡POINT:この“記録と共有”の循環が属人化を脱し、成果の再現性と改善速度を高める原動力になります。
まとめ:
営業成果の差は「仕組み化」の有無で決まる
成果を出している企業とそうでない企業の違いは、ツールやスキルの差ではなく、営業を仕組みとして運用できているかどうかにあります。
顧客情報を整え、対応ルールを明文化し、活動の記録を蓄積し改善プロセスを回す。
この3ステップを着実に実行することで、属人性を排除し、成果を再現できる営業体制が実現します。
まずは、自社の営業活動が「仕組み」として正しくまわっているかを見直すことから始めてみてください。
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