はじめに 「CRMを導入したのに、なぜか成果が出ない…」 「営業リストはあるけれど、活用しきれていない」 もしかすると、あなたの会社も同じような悩みを抱えていませんか?...
RFM分析を商談につなげる3ステップ
「RFM分析が有効なのはわかったけれど、実際に営業活動にどう落とし込めばいいのか分からない」
そんな方のために、ここでは実務で活用しやすい3つのステップをご紹介します。
RFM分析を効果的に活かすには、顧客ごとの接点や商談履歴を正確に把握することが欠かせません。
そのため、情報が一元管理されているCRMを活用することで、分析からアクションまでの再現性とスピードが大きく向上します。
以下では、CRMを活用してRFM分析を営業活動に落とし込むための具体的な手順を紹介していきます。
ステップ1:RFMの各指標をCRM上で設定する
まずは、RFMの3つの指標をCRMで扱えるように設定します。
たとえばHubSpotなどのCRMでは、「最終購入日」や「購入回数」「購入金額の合計」などをカスタムプロパティとして追加し、ワークフローや自動計算の仕組みを使って日々の活動からデータを自動的に蓄積することが可能です。
どのデータを「R」「F」「M」として使うかを明確にし、CRM上で正しく管理できる状態を整えることで、次のステップで行うスコア化やセグメント分けの土台が完成します。
指標 | 設定の例 | データ元 |
Recency(R) | 最終購入日・最終取引日 | 取引完了日・契約開始日など |
Frequency(F) | 過去〇ヶ月間の購入回数・取引回数 | 購入件数・取引数など |
Monetary(M) | 購入(取引)金額の累計 | 取引金額の合計・累計購入額など |
💡POINT:R・F・Mの各指標は、自社のビジネスモデルや商材特性に応じて最適化しましょう。
たとえば「Recency」は最終商談日、「Frequency」は接触回数や商談数、「Monetary」は累計契約金額や平均単価など、実態に即した項目に置き換えることで、より精度の高い分析が可能です。
ステップ2:RFMスコアをもとにリストをセグメント化する
次に、R・F・Mの数値を5段階スコア(1~5点など)で設定し、顧客をスコア化します。
たとえば…
・F(Frequency):月2回以上=5点、1回=3点、なし=1点
・M(Monetary):直近購入(取引)額が100万円以上=5点、30万~99万円=3点、それ未満=1点
このようにスコアをつけた後、以下のようにセグメントを分けます。
セグメント例 | ランク分け例 | 推奨するアクション例 |
R:5 F:5 M:5 | 優良顧客 | アポ獲得、個別提案、フォロー最優先 |
R:3 F:3 M:3 | 安定顧客 | 事例紹介、定期的な情報提供 |
R:1 F:1 M:1 | 低関心顧客 | メルマガ案内、セミナー誘導・資料送付 |
HubSpotのようなCRMでは動的リスト機能を使うことで、スコア条件に合致した顧客を自動抽出することができます。
💡POINT:スコア基準は定期的に見直しましょう。
業界や商材、経済情勢によって理想的なR・F・Mの数値は変化します。放置せずに、例えば6か月に1度スコア分布を確認し、偏りが出すぎていないかなどの見直しを行いましょう。そうすることで精度の高いセグメント設計が可能になります。
ステップ3:セグメントに応じた営業アプローチを展開する
セグメントによるランク分けができたら、それぞれに合ったアプローチを設計し、実行へ移します。
顧客の温度感に応じて手法・タイミングを変えることで、効率的に商談化を狙うことができます。
セグメント別アプローチ例
・優良顧客(M:5 F:5 R:5)
→ 直近の購入や接点があるので、温度感が高いうちに追加提案やアポ獲得を狙う
→個別カスタマイズや限定案内など特別感を演出する「限定提案書」の送付
→顧客担当者からの定期的な連絡やフォロー(サービスの満足度確認や追加のニーズ発掘)
・安定顧客(M:3 F:3 R:3)
→ 顧客担当者から事例紹介に関してメールや電話案内。同業界で事例共有し反応あり次第、アポ打診。
→ 過去のヒアリング内容や接点をもとに課題を想定した「仮説提案」の打診や現状伺いのフォロー。
→ 次回の予算編成やニーズが発生しそうなタイミングをヒアリングし、準備提案へ。
・低関心顧客(M:1 F:1 R:1)
→ メルマガやステップメールで定期的に案内やお役立ち情報を発信し接触。反応がなくても接点を維持。
→ セミナー(ウェビナー)や展示会、イベントへの招待や案内で再接点を狙う、また興味ポイントを探る。
→ ニーズが顕在化した兆候(メール開封・資料DL・イベント参加)でスコアの見直し。スコア上がれば営業がフォロー。
セグメント毎に最適なアプローチを実行することで、営業の優先順位が明確になります。数値だけで終わらせず、行動に落とし込むことが商談につなげる鍵です。
💡POINT:RFMに基づく“動ける体制”を作ることが重要です。
RFMスコアに基づくアプローチは、営業とマーケの連携が不可欠です。
CRMを活用すれば、スコア変動時に通知を送ったり、セグメント別のナーチャリングを自動化する体制を整えることができます。
まとめ:RFM分析活用して商談につなげる判断軸に
RFM分析は、見込み顧客の温度感を可視化し、商談獲得の優先度を明確にする営業の武器です。
スコア化からアプローチ設計まで一貫して実践すれば、感覚に頼らず再現性のある商談創出につながります。
まずは貴社の営業リストをRFMの視点で見直してみませんか?
できる小さなことから踏み出して、成果につながる営業組織へアップデートしていきましょう!
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