キャンペーンは「成果測定」だけではない ― 運用・整理・引き継ぎを支える管理設計の考え方 ―

この記事の要約(TL;DR)
- キャンペーン管理の本質: キャンペーンは成果測定だけの機能ではありません。アセット管理・運用整理・引き継ぎを円滑にするための「管理設計」として活用することで、施策全体の見通しが大きく向上します。
- 命名ルールが運用品質を左右する: キャンペーン名は後から検索・分析・引き継ぎを行うための重要な管理情報です。実施時期・対象・施策内容が一目で分かるルールを統一することで、属人化を防ぎ、運用品質を高められます。
- 属人化を防ぐ仕組みづくり: ルールを決めるだけではなく、事前設計・タスク管理・チェックリストなどの運用フローに組み込むことが重要です。誰が担当しても同じ品質で運用できる状態をつくることが、継続的なマーケティング成果につながります。
第1部で「キャンペーンは成果を測るための箱である」とお伝えしました。では、いざ実務でその箱を使うとなったとき、皆さんのチームではルールが定まっているでしょうか?
「とりあえず関連しそうなものを全部紐づけておく」「名前は担当者がその時の気分でつける」という運用をしてしまうと、半年後にダッシュボードを見たとき、ノイズだらけで全く使い物にならないデータが出来上がってしまいます。ここでは、実務で絶対に迷わないための「アセット選択の基準」と「命名の極意」を解説します。
1. 管理すべきアセットの取捨選択:ノイズを排除する
HubSpotのキャンペーンには、ブログ、ソーシャル投稿、広告、メールなど、多様なアセットを紐づけることができます。しかし、「成果(コンバージョンや商談創出)に直接関係するものだけを入れる」のが鉄則です。
|
⭕️ 積極的に紐づけるべきアセット |
❌ 紐づけに注意・避けるべきアセット |
|---|---|
|
|
ポイントは「この施策のROI(投資対効果)を測るために、このアセットの数字は本当に必要か?」と自問することです。
2. 誰が見ても一目でわかる「命名ルール」の策定
キャンペーン名は、後から検索したり、別の担当者が引き継いだりする際の「顔」になります。良い命名とは、「開かなくても、いつ、誰に向けて、何をした施策か」が分かる名前です。
おすすめの命名フォーマットは以下の通りです。
【推奨フォーマット】
[実施年/月/四半期]_[ターゲット/製品名]_[施策の種類]
(例)
・2024Q3_製品A_導入事例DLプロモーション
・202410_既存顧客向け_秋の活用ウェビナー
・2025Q1_製造業向け_展示会フォローアップ
一方、現場でよく見かける「避けたい例」とその理由は以下の通りです。
・❌ 「テスト_〇〇」「test1」:本番環境にゴミデータとして残り続け、数ヶ月後に「これ消していいの?」と誰も判断できなくなります。
・❌ 「常設_資料請求」:期間が区切られていないため、1年後、2年後もずっと数字が蓄積され続け、施策ごとの効果検証が不可能な「ブラックボックス」と化します。
・❌ 「メルマガ施策_〇〇」:チャネル(手段)を名前にしてしまうと、LPや広告を追加したくなった時に実態と合わなくなります。
3. 【CRHの流儀】「属人化」を防ぐためのルールとフローの型化
私たちクリエイティブホープが企業の運用改善プロジェクトに入る際、最も頻繁に直面する課題が「属人化している業務の多発」です 。特定の担当者しかHubSpotの裏側の設定や命名の意図を知らない状態は、非常に大きなリスクです。
属人化を防ぎ、定型業務を型化・標準化するためには 、HubSpotの画面に向かう「前」の準備が不可欠です。弊社では、以下のようなフローを推奨しています。
- 事前定義のドキュメント化: Notionなどの情報共有ツールや、スプレッドシート(PJシート)を用いて、施策の目的、KPI、ターゲットを事前に整理します。
- タスク管理ツールでの進行: Backlogなどのプロジェクト管理ツールに、要件定義から公開までのタスクをテンプレート化して登録します。この時点で「キャンペーン名」も決めてしまい、チーム内で合意をとります。
- チェックリストの活用: 施策公開前には、メタ情報、OGP、そして「HubSpotのキャンペーンに正しくアセットが紐づいているか」を確認する動作検証リストを必ず通します。
.png?width=1080&height=589&name=%E5%91%BD%E5%90%8D%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A8%E6%A8%99%E6%BA%96%E5%8C%96(%E5%9E%8B%E5%8C%96).png)
このように「ルールを決める」だけでなく、「ルールを守らざるを得ない仕組み(型)」を作ることこそが、本当に強いマーケティング運用チームを作る第一歩です。
HubSpot使いこなせていないかも…?と思ったら
普段の業務を進めながら、「ここ直した方がいいけど…、今は無理か」と諦めて優先課題を着手することはありませんか?
普段の業務を進めながら、HubSpotへの理解を深めて、HubSpot内の定義や整理を進めていくことは、難しいという方が多いかと存じます。餅は餅屋、一度専門家へ相談することで、優先課題の解消や、コア業務の効率化に繋がるかもしれません。
HubSpotのお困り事はCRHへ
株式会社クリエイティブホープは20年以上、業種業態を問わないDX・デジタルマーケティングのコンサルティング・伴走支援を行って参りました。
単純なHubSpotへの専門性だけでなく、事業戦略から実行まで網羅的に支援してきた経験で、貴社のHubSpot環境の全体最適をご提案申し上げます。
何から手をつけるべきか分からない、という状態でもお気兼ねなく、以下のボタンよりお問い合わせ・ご相談ください。
HubSpotの導入・活用支援ならクリエイティブホープ
プラチナパートナー
HubSpotのプラチナパートナーとして多くの実績があります。HubSpot CRMの実装・移行、営業とマーケティングの連携、カスタマー サクセス トレーニング、ナレッジベース・ヘルプデスクの実装・カスタムAPI連携など多数の実績がございます。
所有メンバー多数
導入や運用は30名を超えるHubSpotの有資格社員の中から、ご要望やプロジェクトに合わせて適切なメンバーをアサイン。豊富な知識や経験に対してこれまでHubSpot社から「Customer First in Japan 2021」の表彰やコミュニティでの活動を表彰されています。
複雑な案件支援
社内にはエンジニアがおり、HubSpotと他システムとの連携やUI改善開発など、よりHubSpotを活用できる環境構築を支援できます。HubSpotのUIエクステンションやAPI活用だけでなく、他システムの連携を多数ご支援実績がございます。





