LINE公式アカウントを店舗が使うべき理由

今や日本人の8割以上が毎日使っているという「LINE」。老若男女問わず、様々な年代のユーザーが使うツールであることから。マーケティングの観点から考えると、「LINE」は現代で最も重要なインフラとなっています。
店舗経営をしている皆様は、この「LINE」を店舗の集客で活用できることをご存じでしょうか。
すでに、お気に入りのファッションブランドや化粧品会社などの「公式アカウント」とお友達になっている方もいるかもしれません。この「公式アカウント」、実は小規模店舗にとって、最も実用的な集客ツールなのです。
この記事では、店舗集客において「LINE」活用すべき理由とその活用方法について解説していきます。
1.LINE公式アカウントの概要
ではそもそも公式LINEとは、どのようなツールなのでしょうか。特徴についてみていきましょう。
1-1.ユーザーと直接LINEでつながることができる
お客さまとLINEでつながることができるというのが最大のポイントです。従来は店舗の中でしか接点がなかったお客さまと、店舗外でもつながることができます。そのため、いつでも店舗からメッセージやお知らせ、コンテンツを届けることができます。
つまりは、常に思い出してもらえるお店になれるのです。
1-2.業種や規模を問わないで利用できる
公式LINEは、レストランや美容院、小売店などの店舗型ビジネスをはじめ、ECサイト、塾、保険業など多様な分野で活躍しています。また初期費用がかかることなく、利用開始できるため、小さな店舗やビジネスでも手軽に導入できます。
1-3.さまざまな目的で利用できる
公式LINEは販促促進のためだけでなく、カスタマーサポートやリレーションの構築など、多岐の目的にわたって、使用することが出来ます。現代においては、欠かせないツールと言えるでしょう。
2.LINE公式アカウントでできること
LINE公式アカウントは、従来のメッセージ機能だけでなく、店舗に必要な多くの機能を備えています。
2-1.メッセージ配信
自身のアカウントを「友だち追加」したユーザーにメッセージを送ることができます。性別、年代、居住地(都道府県)などでセグメント配信が可能で、開封率が高く、サイト訪問やクーポン利用など行動を促しやすいのが特徴です。
2-2.タイムライン投稿
友だち登録しているユーザーのタイムラインに情報を投稿することができます。投稿された情報は、ユーザーがメッセージやタイムライン上で友だちに共有することができるため、友だち数以上の拡がりが期待できます。
2-3.リッチメニュー
トーク画面の下部に設置できる固定情報表示機能を使えば、複数の重要な内容を一カ所に集約できます。例えば、店舗運営者なら「公式サイト」「プロモーション詳細」「割引券」「店への道順」など、顧客が求める情報を一覧で提示することが可能です。これにより、顧客の来店促進に寄与する効果が期待できます。
なおCanvaでは下記のような「プロデザイナーが作ったような」リッチメニューを誰でも使用することが出来ます。小さな店舗等、デザイナーがいなくて困っている方にオススメです。
2-4.ショップカード
ショップカードとは、ポイントカードを作成・発行できる機能です。
紙のポイントカードと比べ、ユーザーが忘れたり紛失することがなくなり、リピート強化につながります。
2-5.クーポン・抽選機能
店内で使える割引券だけでなく、オンラインショッピングで活用可能なデジタルクーポンの提供も可能です。
さらに、LINE公式アカウントの管理ツールを通じて、クーポンを開封や使用したユーザーのデータを確認できるため、どのクーポンがより効果的かを把握することができます。
3.LINE公式アカウントはなぜ店舗に必要なのか?
3-1.小規模店舗でも、無料で始められる
LINE公式アカウントの大きな特徴は、一番小規模なプランでは無料ということ。無料で既存顧客にアプローチできるのでコスト面で優しいのです。
3-2.お客様とLINEで直接チャットができるからリアルタイムに反応をもらえる
メッセージアプリであるため、お客さまと直接メッセージのやり取りを行うことができます。リアルタイムで反応してもらえることで、密なコミュニケーションが可能です。
3-3.電話がほとんど鳴らなくなることで生産性の向上に
従来電話で行っていた予約や問い合わせも、LINE上で行うことが可能です。その分の人手が別の作業に回せるため、生産性の向上につながります。
3-4.ショップカード導入でリピーター顧客の獲得
LINE公式アカウント上でショップカードを作ることができます。アナログのショップカードは気づけばなくしてしまっていることも。常に持ち歩くスマートフォンの中にあれば紛失の心配はありません。店舗も再発行の手続きやコストを抑えることになります。
3.5.新規客の再来店、再来店客の固定化が見込める
後述のような有益なコンテンツ配信などを織り交ぜることで、新規客をファンにすることが可能です。次回来店までの継続的にコミュニケーションで興味が逸れるのを防ぐことで再来店につなげます。
4.業種別におけるLINE公式アカウントのおすすめ使用法
では、実際に店舗での使い方の例を見てみましょう。いろいろな業種ごとに工夫して「お友だち」になっているお客さまの役に立つ情報を配信しています。平時はもちろんのこと、コロナ禍で外出を控えざるを得ない今だからこそ「落ち着いたらまた行きたい」と再来店を促す取り組みも満載です。
4-1.飲食店
・お店のおすすめメニューを紹介
リッチメッセージやカードタイプメッセージを利用して、おすすめのメニューをお客さまに紹介。季節のメニューなど、来店したくなる情報を発信します。
・お店の味再現レシピ
家庭でお店の味を再現できるレシピの情報を発信。自宅でもお店の味を楽しんでもらえるサービスです。コロナ禍で飲食店利用を控えがちな今だからこそ「今度はお店で食べよう」と思わせる仕掛けです。
4-2.美容室・ヘアサロン
・動画コンテンツ
ヘアアレンジや自宅でできるマッサージなどの情報を発信。美容院に行く頻度は数か月に一度と多くありません。自宅にいるときもサロンのケアを受けることができたら「また行こう」と思うきっかけになります。
・チャット相談
チャットを使って似合う髪型やお手入れについての相談を受け付け。ここでの丁寧な接客が来店につながります。
4-3.小売店
・営業している時間帯の案内
混雑を避けるために、人が少ない時間帯などの情報を配信。お客さまの「快適」を叶える情報です。コロナ禍で混雑を避けなければいけない状況下でも必要な情報です。
・自宅で使えるオススメ商品
リッチメッセージやカードタイプメッセージを利用して、自宅で使えるおすすめ商品を紹介。オススメ商品情報のなかに「自宅で」とあるだけで家時間を楽しく過ごすことができます。
・チャットで取り置きサービス
店舗で商品をすぐに受け取れるよう、LINEチャットを使って商品の取り置きを受け付けるサービス。なかなか時間が取れない人にとって、買い物時間を短縮することができるのは魅力的です。
4-4.フィットネス
・ストレッチ動画
腰痛や肩こり対策のストレッチ動画などを配信するサービス。在宅勤務では運動不足やワークスペースの違いで腰痛や肩こりに悩まされる方も。来店が難しい人にも寄り添うコンテンツです。
このように、店舗ごとによって様々なサービス、コンテンツの配信ができるのがLINE公式アカウントの魅力です。
5.公式LINEアカウントでの紹介キャンペーン
ユーザーの8割以上が毎日利用するというLINE。そこで「お友だち」になったお客さまに向けて「紹介キャンペーン」の告知を行うことは「認知度の向上」という点で非常に有益です。
5-1.既存顧客へスムーズにアプローチできる
LINEの利用頻度はもちろんのこと、常に持ち歩くスマートフォンに情報を配信するので、認知してもらえる可能性が高いです。既存顧客に直接メッセージを送ることができるのは、LINEの強みです。
5-2.情報コンテンツの配信×紹介依頼
前述のような有益な情報コンテンツのなかに「紹介キャンペーン」を差し込んでおくという方法もあります。情報コンテンツをアイキャッチにしておきつつ、お友だちの紹介を促すことで、既存顧客にもお友だちにも「このような有益なコンテンツを配信してくれる(サービスがある)お店なら行ってみようかな」と思わせます。
5-3.LINEでの予約×紹介依頼
一方でお友達である既存顧客が、予約をする時点で「紹介キャンペーン」を行うこともできます。予約をしているときは既存顧客が一番お店のことを考えているとき。お店をイメージしているときに「紹介キャンペーン」を挟むことで「友達の誰だったらこのお店を紹介したら喜んでくれるかもしれない」とお客さまに想起させることができます。
5-4.美容師、エステティシャン、個々でのアカウント開設×予約×紹介
個人が技術を持って接客を行うタイプの業種では、個々でアカウントを開設することが有効です。指名予約をするお客さまは、そのスタッフのファン。ファンに対して、ファンの友達を紹介してもらうよう促すことで、質の良い新規顧客獲得が見込めます。
6.まとめ
私たちが日常で利用しているLINE。「つながる」ことでたくさんの情報を届けることができるサービスです。
個人のお客さまに届ける情報だからこそ、そのお客さまをファンにすることができます。そのファンに紹介してもらうお客さまこそ、次なるファンになり得るお客さま。LINE公式アカウントで既存顧客のファン化を促しつつ、紹介キャンペーンで新規顧客獲得を行いましょう。
参考:LINE公式アカウント(https://www.linebiz.com/lp/line-official-account)
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