2020.03.17 紹介キャンペーン事例
レオパレス21のお友達紹介が「住人以外でも」紹介可能なワケ
画像はレオパレス21公式サイトよりhttps://www.leopalace21.com/apps/searchInquiry/introduceAction.do
・企業名:株式会社レオパレス21
・キャンペーン概要
マンスリーマンション・賃貸アパート「レオパレス21」のお友達紹介システム。レオパレス利用経験なしの人も紹介可能。紹介者はWebフォームから情報を送信し、自身のメールアドレスに届く紹介番号を友人に伝える。この番号を友人がレオパレス店舗で伝え「賃貸契約 or マンスリーマンション契約12回以上 or 学割プラン」新規契約を完了すると、友人には契約金10,000円割引、紹介者には20,000円分Gポイントをプレゼント。
キャンペーンの特典は?
お友達の
・賃貸契約(新規)
・マンスリーマンション契約12回以上(新規)
・学割プラン(新規)
で・・・
お友達に 【10,000円】契約金割引
紹介者に 【20,000円】分Gポイントギフト
※マンスリーマンション契約(新規)6〜11回の場合は
お友達に 契約金から2,000円割引
紹介者に Gポイントギフト2,000円分
補足:Gポイントとは?
マイル・電子マネー等様々な商品に交換できるポイントです。詳しくはこちら。
どうやって応募するの?
レオパレス21のお友達紹介は、【Webフォーム】で行われます。
①紹介者は、お友達紹介ページのフォームに自身の情報と「友人の名前/関係性」を入力。
②フォームを送信すると、紹介者のメールアドレスに紹介番号が届きます。
③紹介番号を友人に伝えます。
④友人がレオパレス店舗での契約時に、紹介番号を伝えます。
⑤契約完了 →2人とも特典ゲット!(友人はその場で契約金割引)
キャンペーンの嬉しいポイント
①紹介されるお友達は、その場で番号を伝えるだけ!
フォーム入力は紹介者主体で行われ、契約する友人はその場で番号を伝えるだけ。紹介される側の住所やメールアドレスの入力も必要ないので、応募時点で紹介される側の個人情報(名前以外)がレオパレスに伝わることはありません。契約を迷っている段階でも気軽に応募できるようになっています。
②レオパレス利用経験がなくても紹介できる!
なんと紹介者はレオパレスを利用したことがなくても大丈夫!インセンティブ額ももちろん同じ。レオパレスのお友達紹介キャンペーンは「入居者(入居経験者)」という縛りがないことで、紹介者の「口コミ」ベースのキャンペーンというよりも「お友達と一緒にインセンティブを得るためのシステム」という形をとっているようです。
なぜ入居者でなくても紹介できるの?
例えばポイントなのは、インセンティブの低さです。他社のお友達キャンペーンと比べると、例えば株式会社MDIのリブリクラブでは入居者が家賃2ヶ月分無料、オープンハウスでは入居者とお友達に10万円ずつ商品券プレゼントなど、かなりの大盤振る舞いが目立ちます。これに比べると、レオパレスのインセンティブは2人合わせても30,000円。「レオパレス」の物件イメージやブランドの立ち位置は世間的にも定着しているので、お友達の「口コミ」に頼らず少額のインセンティブでアクションを促す作戦でしょうか。
とはいえ施工不良問題発覚以降レオパレスの入居率は低迷しており、2020年1月まで80%割れと非常に厳しい状況が続いていました。2020年3月現在には約82%に回復していますが、当初目標の85%にはまだ届いていない状況です。施工不良問題によってレオパレスのブランドイメージが下がった現在、お友達の「口コミ」抜き&インセンティブ中心(しかも少額)なお友達紹介にどれくらい求心力があるかは未知数です。
評価 ★★☆☆☆「レオパレスがいい!」という人にはオススメ
・商品の魅力 ★★☆☆☆
レオパレス物件の「壁の薄さ」はしばしばインターネットでも笑いのネタにされてはいましたが、実際に数千件単位の施工不良物件が見つかったことでその建築水準の低さが明るみに出てしまいました。家賃も決して安くはありませんので、築年数や利便性を重視される方が納得の上で入居されることをオススメします。
・企画のおもしろさ ★★★☆☆
特徴は、紹介者がレオパレスと全く関係がなくても「紹介」ができること。紹介者の「口コミ」というよりも「ちょっとしたインセンティブ目当て」を狙って入居率を上げる狙いでしょう。とはいえインセンティブは不動産関係としてはかなり低めなので、レオパレスのネームバリューに頼っている感は正直否めません。
・インセンティブの魅力 ★★☆☆☆
合計30,000円というと一見高額ですが、金額的にみて他の不動産関係のお友達紹介キャンペーンには大きく劣ります(たとえばオープンハウスやリブリクラブのお友達紹介キャンペーンでは、入居者だけ見ても約10万円のインセンティブが入ります)。ですのでインセンティブ目当てというよりも、あくまでレオパレスの物件に入居に前向きな人が利用する方がよいでしょう。
また、レオパレスには紹介キャンペーン以外にも同時入居キャンペーン「友だち割」があり、入居する人(=紹介される側)にとっては「友だち割」を使った同時入居の方がお得です(例えば2人同時入居だと、1人15,000円の割引が入ります)。
・紹介のしやすさ ★★☆☆☆
紹介者主体のキャンペーンで、紹介される側へのリスク(個人情報の提供など)もありません。とはいっても紹介者のインセンティブのほうが大きいこともあり、「レオパレスが好きだから勧める」「お友達がお得だから勧める」という「言い訳」が若干立ちにくいキャンペーン構造になっています。紹介者が実際の入居者でない場合、あくまで「友人がレオパレスを前向きに検討している」場合にのみ声をかけた方が良さそうです。一方で、紹介される側が「紹介を頼みたい!」という場合も、紹介者に個人情報の提供をお願いすることになるので心理的に若干後ろめたいかもしれません(20,000円のインセンティブはあれど)。総じて言えば、「レオパレスの住人でなくても紹介できる」という特徴にもかかわらず、「紹介者がレオパレスの住人である」以外のお友達紹介の場面は浮かびにくい印象です。
さらに手軽さで言えば、お友達紹介番号を送信するツールも整えたいところ。例えばLINEなどで簡単に紹介番号を送信できた方が「紹介番号を伝え忘れた!」という可能性も低くなって便利だと思います。
総評:
インセンティブ額の(相対的な)低さもあり、あくまで「レオパレス」という1種のブランドや安定感あってこそのキャンペーンになってしまっていると思います(実際、キャンペーンの内容や金額自体は5年以上前と変化はありません)。今回のブランドイメージ低下を受け、レオパレスのお友達紹介はむしろ「口コミ」にシフトするべきなのかもしれません。最近では物件情報サイトも増加し「レオパレス以外の選択肢」が増えているからこそ、新たなリファラルキャンペーンで入居者の心をつかみ直す必要があるのではないでしょうか。
トピック: 紹介キャンペーン事例
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