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JKK東京のリファラルマーケティング戦略:不動産業界の成功事例

JKK東京のリファラルマーケティング戦略

JKK東京(東京都住宅供給公社)は、1966年に設立された、不動産事業を展開している日本の企業です。不動産賃貸管理業務や物件仲介業務、投資用不動産の販売などを行っています。賃貸マンションやオフィス、店舗、倉庫、駐車場などの不動産物件を多く所有し、それらの物件の運営・管理、賃貸・売買取引を行っています。

また、投資用不動産にも力を入れており、不動産ファンドの運用や、海外投資家に向けた不動産情報の提供なども行っています。特に都内の公営住宅の「公営住宅等管理事業」に設定されており、もともとは東京都により設立をされています。そうしたこともあって、JKK東京では、礼金や仲介手数料、更新料が基本的にかかりません。

そうしたJKK東京は、リファラルマーケティングにも力を入れています。リファラルマーケティングとは、既存の顧客が自分たちの良い経験や満足度を口コミやSNSなどで広めることで、新たな顧客を獲得することを目的としています。そのため、様々なキャンペーンを実施したり、SNSで拡散してもらうような工夫を行ったりするのが一般的です。

この記事では、不動産事業を行っているJKK東京の具体的なリファラルマーケティングの手法をみていくことにします。

 

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JKK東京が行っている様々なリファラルマーケティング施策

JKK東京は、定期的に紹介キャンペーンを行っています。
例えば2021年の7月から9月にかけては、JKK東京を紹介した方、ご契約者様それぞれに、1万円のギフトカードをプレゼントするキャンペーンを行いました。

近居であんしん登録制度

引用:近居であんしん登録制度

またJKK東京に特徴的なものとして、「近居であんしん登録制度」という制度があります。この制度は、この制度の登録者に対して、すでに暮らしている親族の近くの物件を優先的に紹介する制度となっています。

  • 子育てをしている近親者の手伝いができる
  • 介護のために近所に住む、あるいは両親と長く過ごしたいために近隣に居を構える
など、様々な活用方法があります。三親等以内で、なおかつ子育て世帯や高齢世帯、または障がい者の方がいる世帯が対象とはなっていますが、優先的に住居が案内されるというメリットは大きいと言えるでしょう。

さらには、JKK東京には「近居サポート割」というものもあります。
これは、一部の空き家を対象に、約半径5キロ以内に3親等以内の親族がおり、お育て世帯や高齢者世帯、あるいは障がい者世帯であることが認められれば、毎月の家賃が20パーセント割引されるというものです。

このようにして、JKK東京は、近親者を紹介する、というリファラル戦略をとっています。近親者であれば、紹介もしやすく、またJKK東京が説明するように、近くに住むことによって安心できるというメリットもあります。そうしたメリットを活用しながら、JKK東京を介した賃貸等を促進しているのです。

また、サイトに登録をすることによって、物件の情報をみることができるほか、メールマガジンなどが配信されるサービスも行なってます。メールマガジンでは、お得なキャンペーン情報等が配信されることもあるそうです。

 

利用者同士のコミュニティ作りとその効果

JKK東京は、入居者や顧客を対象に、オフラインでのコミュニティ作りを行っています。物件内のコミュニティスペースを利用して、入居者同士が交流できるイベントを定期的に開催しています。

JKK東京

引用:防災体験イベント

たとえば、足立区においてJKK東京が管理する住宅に住んでいる方々と、新入居者のコミュニティ作成のために、「防災体験イベント」を実施し、コミュニケーションを促進するとともに、防災訓練としての側面をもたせるなどの施策を行なっています。防災意識の向上とともに、子どもたちにとっては楽しいイベントにもなっています。

また、JKK東京が管理する、「多摩ニュータウン愛宕第二住宅」に「コミュニティプレイスあたご」が開設された際には、内覧会を行い、地域の方々にこの場所をアピールするとともに、地域の活性化を目指しています。こうしたイベントの様子は、YouTubeも公開されています。

 

JKK東京のサポート体制

JKK東京は、サポート体制が充実していることでも知られています。具体的には、なんと24時間365日のサポート体制が整っているのです。コールセンターがあり、水道のトラブルなどにも対応しているそう。また礼金や仲介手数料などの初期費用もかからず、更新料も無料になっています。

そのほかにも、入居に関するサービスやサポートが様々あります。

こうした質の高いサポートを通して、入居者をファンにかえ、既存の顧客の満足度を高めていると言えるでしょう。そして、顧客の満足度を高めることは、リピート率の向上にもつながります。これだけ良いサポートやサービスがあれば、また利用しよう、と思う方も多いはず。そして、そうした良い思いを、他の方々に伝えるということもあるでしょう。

 

まとめ

リファラルマーケティングは元来、広告にお金をかけられない企業から注目を集めた、新規顧客獲得における費用対効果が高いとされる手法です。多くの層に広告を打つよりも、既存の顧客から「口コミ」などの手法で、新規の顧客を得てくるものです。しかしJKK東京のような、東京都が設立し、東京都がバックにあるような企業であっても、リファラルマーケティング的な手法を用いていることが明らかになりました。公営住宅等の管理ということもあって、インフルエンサーなどを積極的に用いてはいませんが、それも都民に対して、反感を買わないような配慮なのかもしれません。
   
また、JKK東京は、「東京」というある種の地域性を重視しているとも評価できるでしょう。そのために、地域密着型のイベントを開催し、コミュニティの醸成に力を入れています。さらには、近親者向けの住宅サポートサービスや、キャンペーンなどを行っていることから、友人などというよりもむしろ、家族のような関係性の「近い」方々への紹介を目指しているとも言えそうです。

こうした取り組みは、1回に動く費用が大きく、また信用が重要である不動産業であることと、公営に近い企業であることが合わさったが故の施策と評価できるのではないでしょうか。
また、JKK東京のような企業であっても、リファラルマーケティング的なマーケティングを実践していることは注目に値します。言い換えれば、リファラルマーケティングは、もはやどの企業にとっても必須のマーケティング手法と言えるのではないでしょうか。


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