購入直後のトリガーメールで紹介数アップ!CVRを高める設計ポイント
新規顧客を効率よく獲得するためには、既存顧客の「紹介」を引き出すことが欠かせません。特に購入直後は、顧客がブランドへの満足感を最も強く感じているタイミングです。この瞬間を逃さずに送るトリガーメールは、紹介行動を自然に促す大きな武器になります。
本記事では、トリガーメールを含む購入直後の導線(注文完了メール・感謝メールなど)を活用した紹介キャンペーンの設計ポイントをご紹介します。
トリガーメールとは?
トリガーメールとは、顧客の特定の行動(例:購入、会員登録、カート放棄など)をきっかけに自動で送信されるメールを指します。
定期配信のメルマガとは異なり、顧客の行動に基づいたタイムリーな配信が可能であり、開封率やクリック率が高いのが特徴です。
特に購入直後のトリガーメールは、紹介プログラム告知との親和性が高く、自然な流れで顧客の紹介行動を引き出せます。
購入直後のトリガーメールが重要な理由
購入直後は、顧客が商品やサービスへの期待と満足感を最も強く抱いている瞬間です。
この「ポジティブな熱量」を活かすことで、紹介行動につながる可能性が高まります。そのため、リファラルマーケティングにおいて購入後や配送後に送る告知導線は極めて有効な手段です。
購入直後は紹介意欲が最も高いタイミング
顧客は商品を「使ってすぐ」のタイミングで最も紹介意欲が高まります。
そのため、購入直後に送付する感謝メールや配送完了メールなどは、顧客の満足感を後押しし「友人や家族に勧めたい」という自然な気持ちを喚起します。
通常の定期配信メールやメルマガでは埋もれがちな情報も、購入直後のタイミングなら高い開封率・クリック率が期待できるため、このタイミングを逃さずに配信することが重要です。
通常のメルマガとの違い
通常のメルマガは一斉送信が基本であり、購買行動や心理状態にかかわらず配信されます。
一方、トリガーメールや購入後の感謝メールは「購入」という具体的行動をきっかけに自動配信されるため、開封率・クリック率ともメルマガよりも高く出る傾向があります。
紹介キャンペーンの告知においては、この「購入の直後」というタイミングが大きな強みです。購入直後の顧客は商品に対してポジティブな感情を持っており、「友人にも勧めたい」と思うタイミング。その瞬間に「紹介特典があります」と伝えることで、自然に行動を促すことができます。
トリガーメールの設計ポイント
セグメント設計
トリガーメールは「特定のアクションを送った人」に送るのが基本ですが、商品カテゴリや購入回数に応じて出し分けることも効果的です。
例えば、初回購入者には「お試し感想を紹介しませんか?」、リピーターには「お気に入りの商品を紹介してください」と訴求を変えることで、自然な流れで紹介につなげられます。
タイミング設計
配信するタイミングは「購入完了メール」または「商品配送完了メール」が効果的です。また、商品を実際に利用してポジティブな気持ちになるタイミングでの告知も効果的です。
早すぎると体験前で熱量が不足し、遅すぎると顧客の記憶から薄れててしまうため、ユーザー理解と商品理解が欠かせません。
たとえば、食品など体験がすぐに得られる商材では、購入完了から24時間以内の配信が効果的である一方、コスメなどの効果を感じるまでに一定の期間がかかる商品の場合は効果が出るタイミングに合わせて、配信タイミングを設定することで実際の使用感を踏まえた紹介促進が可能になります。
こうしたタイミングの最適化は、テスト配信を繰り返して開封率や紹介率を検証することで、より高い効果を得ることができます。
コンテンツ設計
トリガーメールの内容は「紹介のきっかけをつくる自然な流れ」を意識して設計することが重要です。
効果的な告知の設計ポイントは以下の3つです。
告知挿入位置
本文の末尾または購入情報の直下に配置するのがベストです。注文情報の後に「ご購入ありがとうございます。よろしければお友だちにもシェアしませんか?」と自然に続けることで、広告的に感じさせません。
テキスト量
「購入完了メール」などの既存のメールに挿入する場合は、シンプルに「ワンセンテンス+行動ボタン(例:「紹介すると◯◯円OFF」)」程度にまとめるのが最適です。シンプルな構成がクリック率向上につながります。
訴求内容
「あなたの購入体験をシェアすると、あなたにも友人にも嬉しい特典が」といった“共有価値型”の表現が効果的です。金額訴求だけでなく、体験共有の要素を加えると自然に紹介が広がります。
これらを意識して設計することで、トリガーメールが単なる告知から「紹介を促すタッチポイント」へと進化し、紹介行動に直結します。
\「リファラルマーケの成功テクニック」を読む/
トリガーメールで効果を高める3つの工夫
パーソナライズされた紹介文面
購入直後のトリガーメールにおいては、顧客の購入商品や購買体験を反映したパーソナライズが有効です。
例えば「◯◯をご購入いただきありがとうございます。同じように◯◯を探しているご友人にぜひご紹介ください」といった文面は、受け手に自然に響きやすくなります。
顧客の行動データを取り入れた文面は、一般的な一斉配信よりも紹介率を高める効果があります。
特典の魅せ方
リファラルマーケティングにおいて特典は「紹介行動を後押しする最後のひと押し」です。テキストだけで訴求する方法と、メール内にバナーを設置する方法の2パターンのそれぞれ効果的なポイントを整理します。
テキストで訴求する場合
- 「今なら購入直後のお客様限定」など、限定性や緊急性を強調する文面が効果的です。
- 短く明確なメッセージで特典内容(割引・ポイント付与など)を伝えると、読了率が高まります。
- 「紹介リンクはこちら」などの行動導線を1クリックで完結できるように設計することで、紹介行動への移行がスムーズになります。
バナーで訴求する場合
- メール下部にシンプルなデザインのバナーを設置することで、視覚的に特典を強調できます。
- 色味はブランドトーンに合わせつつ、ボタン部分に強調色を使うとクリック率が向上します。
- テキストでは伝わりづらい「ワクワク感」や「お得感」を、アイコンや簡単なビジュアル(プレゼント、チケットなど)で補うのが効果的です。
テキスト+バナーの組み合わせは、メール全体のデザイン性を損なわずに紹介意欲を高めるバランス型のアプローチです。商材やブランドトーンに合わせて、どちらをメインにするかを検証しながら最適化しましょう。
シンプルな導線設計
購入直後の顧客は「すぐに共有したい」という心理が働いていることから、トリガーメール内に設置するボタンやリンクは、可能な限りシンプルにまとめることが重要です。
例えば「LINEでシェアする」「メールで紹介する」といった明確な1クリック導線を設けることで、紹介行動のハードルを大きく下げられます。導線設計のシンプルさは、紹介数とCVR向上に直結します。
invy導入事例紹介
今回はメールでの積極的な告知も行い、紹介キャンペーンで成果を出している企業様事例を一部紹介します。
トレイダーズ証券株式会社

FX取引サービス「みんなのFX」を運営するトレイダーズ証券株式会社様では、既存顧客向けのメールをはじめとした告知導線を複数設けることで認知拡大を狙いました。
複数の告知導線を設けることで、既存顧客が利用しやすいキャンペーンになりました。キャンペーン開始1ヵ月でCV数が50件を達成しました。
エバーリッジ株式会社
日本最大級のDX総合展「DX総合EXPO」など展示会主催事業を展開するエバーリッジ株式会社様では、既存会員からの紹介でお知り合いが会員登録&来場をすると、それぞれに特典をプレゼントするキャンペーンを実施しました。
過去展示会に参加してくださった方に、紹介キャンペーンの告知メールを何度も送付し、アナログ層(高年齢層)もカバーし、紹介経由のゲストCVRが81.6%を達成しました。
まとめ
購入直後のトリガーメールや感謝メールを含む導線は、顧客の熱量を最大限に活かす「紹介数・CV増加のゴールデンタイミング」です。パーソナライズ・特典訴求・導線設計を工夫することで、自然な紹介行動を引き出せます。
invyは、紹介キャンペーンの設計から運用フロー、特典管理までを一括で支援するツールです。貴社に最適なトリガーメール活用をご提案できます。ぜひご相談ください。
\「リファラルマーケの成功テクニック」を読む/
もっとも読まれている記事
2020.05.27 Hiroo Fujii
お友達紹介キャンペーンをしっかり強化すべき理由
2019.04.01 Hiroo Fujii
累計750,000の紹介を誘発するリファラルマーケツールとは?
大事なポイントはリファラルコミュニケーションのデザイン。オンラインだけでなくオフラインも最適化することで紹介経由の顧客獲得が4倍に。 詳しくはこちら>>2020.05.29 Mio Tomiyori

